2011-02-28

「危ないな」主婦の勘

うちのマンションのお向かいにあるスーパーマーケット。
どうも怪しい。
会社を畳んだことのある僕だからと言うより
主婦の勘で、閉店の臭いがプンプンする。
銀行へ行った帰りに食材でも買おうと立ち寄ったが、どうにも空気が重い。
昨年12月で2階フロアを占めていたコジマデンキが撤退し、
今日、2月28日に1階で併設していたダイソーが閉店する。
この2階建て商業テナントで残るのは
スーパーとスギ薬局と小さなゲーセンとクリーニング取次などの小店舗だけ。
空気の重さはダイソーの撤退だからというわけではない。
スーパーの店内の商品とその陳列からまるで死臭のように伝わってくる。
一見、通常通りのように営業しているが、
本質は全然異なっているのが感じられる。

まず、鮮魚類。
品数が今月頭と比較すると1/3程度に減っていて
刺身も寿司などの品揃えも僅か数種類になっている。
今日などは寿司が
 手巻き3本入りパック
 海鮮丼  握り1人前10個入り
 おにぎり(それぞれ具が3種類で単品売り)
この4種だけ。
先月はこの倍以上の種類はあった。(それでも少ないよ!)
刺身にいたっては1種類だけ。(酢〆、ボイルなどの加工品はある)
さらには種類だけでなくその陳列数が半減。
つまり生魚の仕入れをまともに行っていない。
在庫の冷凍魚ばかりでこなしている。
次に精肉。
徳用の大パックがまず根絶されたのに加え、セール扱いの品の内容が貧弱になっている。
また、通常の肉類の100g辺りの価格が全て微妙に値上げされており、
例えばこれまで豚コマ100gが89円程度であったのが118円に
ひき肉類ものきなみ20円程度上がっている。 
つまりコストが合わなくなってきているし、仕入れも控えているのだろう。
ゆえにもちろん品揃えが減っている。
何より陳列の内容が生肉ではなく、ソーセージなど日持ちと保管に優越な加工肉が増えているのも
おかしい。
冷凍食品に関しては値段の上下はないけれど、扱う品が昨年から半分になった。
今日など、アイスクリーム売り場などは、故障でもないのに
一区画が布で覆われて塞がれ、商品を置いていない。
(以前は冷蔵機器の故障であればその旨、表示がされていた)
惣菜も種類が減って、値段の多様性も失われた。
つまり最低限の作業ルーチンとコストで回している。
店全体に陳列の集密感が微妙に失われている。
バッタ買いで買い叩いた菓子や保存食品の流れ品でにぎやかしをしているけれど、
ディスカウント店でもあるまいし、スーパーとしての本質は透けて見える。
鮮度リスクのあるものが避けられているのだ。
つまり気取られないようにそれらの扱いを間引いている。
そして何より従業員(パート)数が数人の単位で少ない。人も間引いたのだ。
怪しい。
そもそもこのテナントは
マルエツのみの営業で開業した。
1階が食料品類、2階がクスリや日用品、文具などで
広いフロアを1社で占める様は壮観だった。
だが集客はままならず、
数年後には2階がコジマデンキとゲーセンに。
そしてとうとうマルエツが撤退。
その後にバッタ屋系のスーパーとスギ薬局が入る。
ところがやはりスーパーは営業不振なのか
スペースの1/3をダイソーに譲ることになる。
そして数年。コジマとダイソーが相次いで撤退したのが今。
縮小と撤退を続けて
他店舗との相補性で集客を維持する方法をとってきたのに
メインの2店舗を欠いた今、その痛手はかなり深刻なはずだ。
そして明日からダイソーのなくなった店舗の見栄えは
凶悪にみすぼらしくなるはず。その悪影響は計り知れない。
2階も新しいテナントが入る情報はない。
折りしも3月の決算期に入ろうとしている。
スーパーとしてはここで撤退閉店と見定め、
月替わりになる明日以降、近いうちに発表になるのではないか。
僕はそうにらんでいる。
主婦の勘がそう囁くのだ。
主婦っていうか主夫だな。オイラ。



追記:3/2
コーラを買いにまたお向かいに行ったら、
新たに2階の小さなゲーセンの3/6での閉店が告知されていた。
これで、2階は入居がなくなり、ほぼスラム化状態に。
今日は鮮魚では寿司系5種類、刺身は3種類。
25mプールが楽に二つ三つは入る店舗スペースなのにこの種類数は異常。

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